所在地 : 岐阜県可児市瀬田地内 (花フェスタ記念公園内)
 岐阜県可児市の緑豊かな山あいに建つ、この施設は、「花の都ぎふ」 運動の中核施設としての、花フェスタ記念公園に建設され、2001年度のオープンプロポーザルコンペで選定されたものです。花フェスタ記念公園には「世界一のバラ園」があり、そこへの導入部に位置する施設です。周辺の地形と連動するように、奥に向かって19度の傾斜で隆起させ、その中に必要な機能を収納させています。外部仕様は周りの自然に溶け込ませる為に、全て天然素材を用いています。屋根は下から、緑化マウンド、緑化屋根、緑化ルーバーとして全て植栽で覆い、外壁は遮光を兼ねたイぺ材による木製ルーバーで覆われています。内部の空間構成は、グランドレベルのメインロビーから、ステップギャラリーになっている展示スペースを介して、花、特にバラのことを学びながら、少しずつ5M程登って自然とバラ園に繋がるブリッジに到達するようになっています。2階レベルに相当するブリッジや、それに繋がる屋根の上の観覧デッキは、グランドレベルの屋外空間の花の展示や、庭園を上から観賞する為の装置ともなっています。また緑化ルーバーの下の研修テラスでは、盆栽やフラワーバスケット等の製作、展示ができる半屋外空間となっており、他にもミュージアムホール、情報ライブラリー、研修室等が備えられ、花、特にバラに関する総合情報施設の機能を有しています。
 三角形の非常にスッキリした、美しいデザインにまとめられており、公園内の施設として、自然とも良く調和し、求めたれた機能もなんの無理もなく、非常に合理的に、また経済的に、創られたと見受けられ高く評価されるべきと思います。
( 本田 伸太郎 )
主要用途 研修・学習・展示施設
構  造
鉄骨造 一部 鉄筋コンクリート造
階  数 地上 2階
敷地面積
4,000.00u
建築面積
2,363.52u
延床面積
2,688.38u
建築主 岐阜県
設計者 株式会社 東急設計コンサルタント
一級建築士事務所 CODE INC.
株式会社 向井建築事務所
施工者 青協・栗山特定建設工事共同企業体

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