所在地 :静岡県袋井市愛野2360-1

 5万人収容の観客席、陸上競技場、サツカー競技をおこなう必然的要素に対し設計者の意図はこの巨大な構築物を里山の優しい空間に調和させる事であったと思われる。
 スタジアム、アリーナも平面的にも素直な自然な構成をもってなりたっており、構造にもその素直な構成は貫かれ好感が持てる。キャンテイトラス、バックスッテイケーブルを用いた1ユニットで構成された57個のシェルターで覆われ、周囲の稜線に融合するかのように大きなウエーブをもちスタンドの巨大な空間を和らげている。巨大なコンクリートの構築物にこの柔らかいシェルターは、人間の空間、建築空間として成り立っている。
 このユニットは、施工時の仮設足場を省略し経費の節減とメンテナンスに効果的な工法である。このシステムの考え方はアリーナの構造や工法にも貫かれている。
 全体の施設計画としてはまだ完成されてはいない。スタジアムとの間に包み込む広場的な親しみやすい空間として構成され、運動公園、県民の自然公園へと結び付ける中心的空間として形成され、周囲の景観も植樹等により環境整備が整っていけば、よりよい ランドスケープができあがることになるでしょう。
構  造
鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、プレハブコンクリート造
階  数 スタジアム地下1階
     地上6階
アリーナ 地上5階
     塔屋2階
延床面積
スタジアム 81,200u
アリーナ  22,581u
建築面積
スタジアム 31,777u
アリーナ  12,818u
建築主 静岡県
静岡県知事 石川嘉延
設計者 佐藤総合計画・斎藤公男
設計共同企業体
小林登志夫・斎藤公男・
横田三二・金田勝徳
施工者 (スタジアム第1工区) 静岡市稲川3-6-5
鹿島・竹中・若杉・丸明建設工事共同企業体
代表者 鹿島建設株式会社
横浜支店 静岡営業所
所長 竹下 雅和
株式会社 若杉組
代表取締役 若杉 吉明
丸明建設株式会社
代表取締役 井谷 安秀
(スタジアム第2工区)
住友・戸塚建設工事共同企業体
代表者 住友建設株式会社 静岡支店
執行役員支店長 小浜修一郎
戸塚建設建設株式会社
代表取締役 戸塚 誠夫
(スタジアム第3工区)
大林・木内・須山・川島建設工事共同企業体
木内建設株式会社
代表取締役 木内藤男
須山建設株式会社
取締役社長 須山泰造
株式会社 川島組
代表取締役社長 氏原 功
(スタジアム第4工区)
銭高・石川建設工事共同企業体
株式会社 銭高組 名古屋支店
支店長 山岡和彦
石川建設株式会社
取締役社長 石川大造
(アリーナ)
大成・東急・鈴与・永井建設工事共同企業体
代表者 大成建設株式会社
代表取締役社長 葉山莞児
一つ前へ戻る