瀬戸市立品野台小学校

所在地 :愛知県瀬戸市上品野町1234
 この小学校は、自動車道の計画により旧来の校舎から全面移転をして新たに生まれ替わったものである。多様に展開する教育内容への対応と、生涯学習の場としての開かれた学校を目指す、瀬戸市としては初めての地域解放型の学校である。建築は体育館の一部を除きすべて一階建てである。低く連続した鋸型三角屋根が印象的で、周囲の小高い山々と調和して地域のシンボルとしての外観である。学校全員の出入り口である玄関はやや長めの長方形の平面形で奥まで突き当たり、子供達の普通教室と地域解放をする特別教室やプール、体育館等を区画している。玄関は、教会の様な雰囲気をもつ洒落た空間で、天井は三角形で高く、小学校の一部でありながら地域の人達も集まる空間であることを意識させる。普通教室は、ぐるりと中央のギャラリーを取り囲み、ギャラリーに対して解放されている。父兄や地域の人はこのギャラリーから子供達の学ぶ姿を気楽に参観できる。教室同士はうまく雁行しているために互いに干渉することがない。広々としたギャラリーは、鋸形屋根のトップライトから光が射し込み、均質な明るさとなっている。子供達の楽しく遊び回る姿が見えるようである。特別教室やプール、体育館等は、地域の中心施設であることや生涯学習の場であることを考慮しているためか、設備等を含めて質が高い。室内側からオープンなガラス窓越しに見るプールは、円弧をなす打ち放しのコンクリートの塀と遠くの山並みに囲まれてすばらしい。全体的に段差を無くしてユニバーサルデザインを心がけ、子供と地域がふれあう生涯学習の場としての設定をするとともに、外部には子供達と自然とのふれあいを意識した仕掛けを多く設けている。地方におけるこれからの小学校像を提案している。
(松本直司)
構  造
鉄筋コンクリート造
一部鉄骨造
階  数 地上1階
延面積 
5,642u
建築主  瀬戸市長
 増岡錦也
設計者  株式会社 日建設計
 名古屋事務局 取締役所長
 岡本慶一
施工者  褐F谷・
 信和建設工事共同企業体

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